Part Designワークベンチで3Dモデルは作れるようになったけど、曲面が利用しにくい!サーフェスモデリングのコマンドを使えるようになりたい!と思っていませんか?
そこでこの記事は、SurfaceワークベンチとPartワークベンチの使い方について、筆者が自分の力で調べてできるようになったことを整理したので、参考にしてください。
この記事でわかること。
- サーフェスの作成
- サーフェスでカット
- サーフェスの結合
- サーフェスのソリッド化
SurfaceワークベンチとPartワークベンチの使い方を習得したい方は、是非ともこの記事を読んであなたの「ものづくり」に役立ててください。
サーフェスとは
サーフェスとは厚みを持たない面のことで、Part Designでは困難な曲面の形状でも、稜線やガイドカーブを指定すれば作成できます。
また、厚みを持たない面のため、サーフェスで閉じた形状の中身は空の状態となりますが、閉じたサーフェスからソリッド化することもできます。
サーフェスモデリングの流れ
最初にワークベンチをPart Designにします。
- 「新規ドキュメント作成」アイコンをクリック
- 「ボディーを作成」をクリック
- 「スケッチを作成」をクリック
- 平面を選択して「OK」をクリック
- スケッチの作成
- ワークベンチをSurfaceにして、スケッチの輪郭線からサーフェスモデルを作成
スケッチの作り方がよくわからない!という方は、スケッチの作り方をこちらの記事にまとめているので参考にしてください。
フィルサーフェス
フィルサーフェスはスケッチに描いた輪郭線からサーフェスを作るコマンドです。
スケッチを作成したら「Filling…」アイコンをクリックします。
コンボビューに「Boundaries」が表示されるので、「Add Edge」をクリックして連続した順序でエッジを選択後「ok」をクリックします。
サーフェスをガイドカーブに沿わせたい場合は、「Edge constraints」の「Add Edge」をクリックしてガイドカーブを選択します。
フィルサーフェスの形状を編集したい場合は、コンボビューのツリーに追加された「Surface」あるいは、サーフェスの基にしたスケッチをダブルクリックします。
境界曲線サーフェス
境界曲線サーフェスはスケッチに描いた輪郭線からサーフェスを作るコマンドです。
スケッチを作成したら「Fill boundary curves」アイコンをクリックします。
コンボビューに「Surface」が表示されるので、「Add Edge」をクリックしてエッジを選択します。
「Stretch」「Coons」「Curved」のいずれかにチェックを入れ「ok」をクリックします。
境界曲線サーフェスの形状を編集したい場合は、コンボビューのツリーに追加された「Surface」あるいは、サーフェスの基にしたスケッチをダブルクリックします。
ロフトサーフェス
ロフトサーフェスは複数の輪郭線を使ってサーフェスを作るコマンドです。
複数のスケッチに輪郭線を作成したら「Sections…」アイコンをクリックします。
コンボビューに「Sectional edges」が表示されるので、「Add Edge」をクリックしてエッジを順番に選択して「ok」をクリックします。
ロフトサーフェスの形状を編集したい場合は、コンボビューのツリーに追加された「Surface」あるいは、サーフェスの基にしたスケッチをダブルクリックします。
延長サーフェス
延長サーフェスは選択したサーフェスを延長するコマンドです。
3Dビューのサーフェスをクリックしたら「Extend face」アイコンをクリックします。
延長する長さと方向は指定できないので、長さが足りない場合は延長したサーフェスを選択して、コマンドを繰返す必要があります。
押し出しサーフェス
押し出しサーフェスはスケッチに描いた輪郭線を押し出してサーフェスを作るコマンドです。
ワークベンチをPartに切替えます。
スケッチを作成したら「押し出し」アイコンをクリックします。
コンボビューに「押し出し」が表示されるので、長さと方向を指定して「ok」をクリックします。
サーフェスをガイドカーブに沿わせたい場合は、「選択」をクリックしてガイドカーブを選択します。
押し出しサーフェスの形状を編集したい場合は、サーフェスの基にしたスケッチをダブルクリックします。
オフセットサーフェス
オフセットサーフェスは選択したサーフェスを平行方向にコピーするコマンドです。
ワークベンチをPartに切替えます。
サーフェスを選択したら「オフセット」アイコンをクリックします。
コンボビューに「オフセット」が表示されるので、オフセットの数値を指定して「ok」をクリックします。
「オフセットを埋める」にチェックを入れると、選択した面からオフセットする長さで厚み付け(ソリッド)することもできます。
オフセットサーフェスの形状を編集したい場合は、コンボビューのツリーに追加された「Offset」あるいは、サーフェスの基にしたスケッチをダブルクリックします。
2本の線から面を作成
ワークベンチをPartに切替えます。
つなげたい2本の線を選択したら「線織面を作成」アイコンをクリックします。
すると、コンボビューのツリーに「Ruled_Surface」が追加され、3Dビューには2本の線からサーフェスが作られます。
サーフェスの形状を編集したい場合は、サーフェスの基にしたスケッチをダブルクリックします。
サーフェスでカット
相手形状をサーフェスでカットするコマンドです。
ワークベンチをPartに切替えます。
Ctrlキーを押しながらツリーのBody、Surfaceの順序で選択したら「Slice apart」アイコンをクリックします。
コンボビューのツリーに追加された「Exploded Slice」を展開して「Slice.0」と「Slice.1」を表示させます。
3Dビューの立体形状は「Slice.0」と「Slice.1」にサーフェスで分割されているので、非表示にしたい側を選択してスペースキーを押します。(あるいは、削除したい側を選択してDeleteキーを押します)
なお、カットに用いるサーフェスの面積が足りずにコマンドエラーが発生する場合は、「延長サーフェス」あるいは、サーフェスの基にしたスケッチを修正して立体形状を貫通させておく必要があります。
サーフェスの結合
個々に作成したサーフェスを結合するコマンドです。
ワークベンチをPartに切替えます。
複数のサーフェスを選択したら「コンパウンドを作成」アイコンをクリックします。
コンボビューのツリーに追加された「Compound」を展開すると、結合に用いたサーフェスが紐付いていることが確認できます。
サーフェスのソリッド化
閉じたサーフェスをソリッドに変換するコマンドです。
ワークベンチをPartに切替えます。
閉じたサーフェスをコンパウンドで結合したら、そのコンパウンドをクリックして、メニューバーの「パート」→「ソリッドに変換」をクリックします。
すると、コンボビューのツリーに「Compound(Solid)」が追加され、3Dビューの立体形状はサーフェスからソリッドに変換されます。
サーフェスを習得したら
サーフェスを習得したら、下記のリンクから学びたい内容の記事に進んでください。